(2003年 3月 執筆)
MEDDHY(英語勉強会)に居る人達は、さすがに海外経験豊かな方ばかりで、海外旅行はもちろん、長期ホームステイや出張経験者、そして帰国子女までが居る。その中の一人、Megumi。彼女は大のイタリア好きで、イタリア訪問やホームステイには枚挙に暇がない。
今日は、そんな彼女のイタリア初訪問での”武勇伝”である。
友人と初のイタリア旅行に出かけたMegumi。うまいメシや観光地と、イタリアを満喫していた。友人が少し場を外してMegumi一人で居ると、不意に一人のイタリア女性がミニバイクに乗ってやって来た。
" Chao !"(こんにちは)
覚えたてのイタリア語が話せて嬉しかったというmegumi、その女性としばし雑談。そして数分ほど無邪気に会話していると、ふとその女性は「ところで、タバコ持ってたら一本くれない?」とせがんできた。典型的なタカリの手口である。タバコちょうだいから始まって、最後にはそれがお金ちょうだいになるのだ。賢明なMegumiは「持ってない。じゃあね。」と話を切り上げて去ろうとした。
すると案の定「お金が欲しいの。ちょうだい。」と来た。当然Megumiは断る。「お金を出して」Megumi断る。「出せ!」Megumiノー。「出せと言ってるんだ!」Megumiをひっ掴んで凄むイタリア女!
普通の観光客ならここで屈したろうがMegumiはそんなにヤワではなかった。しばしの押し問答の挙げ句、ついには Megumi vs イタリア女による”日伊とっくみ合い合戦”が始まってしまった!
遙かイタリアの路上ですったもんだ。突き飛ばしては掴み、掴んでは突き飛ばす。揉み合いのうち、後ろからMegumiが羽交い締めにされてたら、友人が戻ってきてその光景を見て絶叫!
「Megumi危ない!! ナイフナイフ!!!」
何とMegumiの首にはナイフが突きつけられていたのだ! しかも生傷からは血が! もはやこんなものタカリでなく強盗だ。Megumi大ピンチ!ところがMegumiの真の凄さはここからだった。ナイフと聞いて完全に頭に来たMegumi、遂に本気を出してイタリア女を振りほどき、首から血を流しながらミニバイクを蹴り倒しての大立ち回り!
遂にはイタリア女も暴れ回るMegumiに降参、ミニバイクにまたがり逃げていったそうだ。
「・・・というわけで、私はイタリアのホームステイを決意したわけよ。」
何でそうなるねん?!
「だって、イタリア気に入ったんだもん。」
そんな状況に陥っといて、何をどう気に入るんや??!
「? 首から血が出ただけじゃん? 別に何もなかったんだし。」
・・・まいった。おみそれしました。”首から血が出ただけ”とは、何たる度胸、何たる度量のデカさよ。凡人では語れぬレベルでの肝っ玉の据わり方である。「イタリアの悪党は小悪党ばかりで、殺人はしないから大丈夫」とMegumiは言うのだが、そういう問題でもないような気がする。だが少なくともMegumiは、たった1つの出来事だけでイタリア全部を悪いとは決めつけなかった。ちゃんと良い所も見て帰ってきたのだ。その点でも、彼女の度量は大したもんだと思う。
小事(?)は気にも留めぬ Megumi。弱くなったと言われて久しい我々日本男児も、彼女に学ぶ所は多々あるのではなかろうか? 特に、シンガポールで犬にかまれて大あわてで病院へ駆け込んだというMatch、彼は大いにMegumiを見習うべきかもしれない。
('03 3/28 執筆 たけちゅうwebより再掲 )