高尾は広尾とは違う

( 2001年7月 執筆)
時折たけちゅうは、すごいボケをかますのだが、こないだのは過去数年最強だった。

とある筋から、アメリカ海軍のパーティーへご招待してもらった。
「高級ホテルにて、シャンパン飲み放題!」という、ブルジョワ丸出しなパーティー、 ”会場ではドル札しか使えない”などというウワサもまことしやかに囁かれ、 庶民たけちゅうは、胸高らかに楽しみにしていた。

さてたけちゅうは、ジャパニーズ紳士を装うべく、 ベルトを新調、靴を手入れし、普段着ないカッターシャツも漂白、 万全の体制で当日を迎えた。 必殺技のカタコトイングリッシュも、強い味方になってくれることだろう。 あとは寝坊せずに、待ち合わせ場所の”高尾”へ行くだけ・・・

高尾は遠かった。茅ヶ崎から小田急線で町田へ、八王子を通って高尾へ。
その行程、2時間半。立派な「小旅行」である。
ところが高尾に近づくにつれ、様子がおかしいことに気がついた。
どうも、ド田舎すぎるのだ。
変に思いながら改札へ向かうが、話に聞いていた”高尾プラザ”もどこにも見当たらない。
さすがに不審に感じ、”やす”にtelする。

たけ
「いま高尾駅に着いてんけどな。どこに居るんや?」
やす
「・・・どこにおるて?」
たけ
「”高尾駅”の改札や。」
やす
「”高尾”?」
たけ
「そや。」
やす
「・・・・。”高尾”やなくて、”広尾”やで。」

ドカーン!!
物凄い間違いをしていることに、ようやく気がついた。
長年関東に居ながらたけちゅうは、実は”高尾”と”広尾”の区別がついてなかったのだ! ”広尾”と聞いて、頭の中の地図では、今立ってるこの場所を想像していたのだ。
ちなみに、高尾がハイキングスポットであること、広尾とは都内の恵比寿近辺であることも この時のやすの話で初めて知った。
きっと関西で例えると「天保山と聞いて、生駒の山へ行った」ぐらいの大ボケなのだろう。
が、ネタだとしても、前フリが長過ぎ!大層すぎる!
「ごめんやけど、今日は欠席にしといて。」意気消沈するたけちゅうに、 やすは「ハイキング楽しんどいで。」となぐさめてくれた。

その日たけちゅうは、八王子のマンガ喫茶でチキンライスを食べて帰った・・・・

教訓:「高尾は広尾とは違う」

※ オチわかりやすいタイトルやな
('01 7/15 執筆 たけちゅうwebより再掲)